2007年9月8日土曜日

誰か作って! 新・映像合成システム

誰か作ってくれませんか?新しい合成システム。

クロマキーの抜きをたまにやるのですが、撮影時に現場にブルーやグリーンのバックをセットし、撮影対象を照明しつつもバックにも均等照明するのは非常に手間ですし、機材的にも大きくなりがちです。そして、そんな風に苦労して撮影しても、その後のCGソフト上での合成作業においても、結局なかなか綺麗に抜けません。僕は合成のフチをぼかして馴染ませる手法の多用はあまり好きではないので、なおさら、結局手作業が多くなってしまいます。
そこで、新しい合成素材撮影システムの提案です。


提案1. 「カメラからの距離による、撮影対象と背景との分離」
素材撮影用のカメラの片側にもう1台(なんでしたら両側に各1台)カメラを設置し、シンクロさせて撮影します。そして、それらの映像を比較することで、映像上の各点のカメラからの距離を算出し(人が両目で距離を測る理屈です)、ある距離以上の点は透明化させてしまいます。

提案2. 「何かしらの光線の減衰情報をもとに、撮影対象と背景との分離」
撮影時にカメラから何かしらの光線(通常映像には映らない)を出して、撮影素材には通常の映像情報の他にその光線のみを関知した情報を記録します。言ってみれば、その光線を受けた物体の反射光度から3DソフトでのZ軸のマップのようなものを一緒に撮影するわけです。そのままだと光の逆2乗減衰の明度情報ですが、これをリニアに変換すれば、距離情報になります。あとは提案1と同じくその擬似Zチャンネルマップからの距離情報で透明化。
ちなみに、何かしらの光線(通常映像には映らない)が何なのかってアイデアは無いんですけどね…。


どうでしょうか?いずれも距離情報からの背景との分離ですので、クロマキーのバックシートも必要なく、撮影も照明も、合成用に特別のものを組む必要はまったくないです。かなり、便利だと思うのですが……。誰か、作ってくれませんかね?

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

カメラで撮影しながら、別の機能で同じ位置から距離を測定してピクセルごとに距離情報を得ることが出来る、そんなカメラそのものはあるようです。

まだ研究段階なのか、多少は特殊な現場で使われているのか分かりませんが。。
日本のカメラメーカーでも研究されていると二、三年前に具体的な話を聞いたこともあります。

近藤勇一 さんのコメント...

そうなんですか!情報ありがとうございます。是非、実現して欲しいものです。