2008年1月8日火曜日

FinalCut6で、静止画出力、LB化の不満

現状最新のFinalCutPro6を使用していて、不満点が出てきた。

まず、静止画の出力。
春に開催される某映画祭への出品資料として、本編から画像を抜き出したときのこと。デジタルビデオ素材は往々にして長方形ピクセルで構成されるので、静止画出力すると、横長、あるいは縦長の歪んだ画像になってしまい、FCPからの書き出しの後にさらにPhotoshopなどで正常な比率に見えるように縦横の解像度比率を変更する必要が今まであったのだけれど、この最新のFCP6はそのあたりを考慮してくれるらしく、静止画を書き出すと、自動的に正方形ピクセル換算してくれていた。「これは手間が省ける」と喜ぶも束の間、書き出した画像を見ると、どうもエッジが強調されすぎているのか、なんだか輪郭にガタガタ感がある。これなら、従来の方法のほうが綺麗である。しかしこまったことに、今回のFCP6の「QuickTime変換」の書き出しは、この「おせっかい」を回避できないらしく、以前のバージョンのような歪んではいるが素のままの出力が出来ないようである。やむをえず、FCP5に戻って画像を書き出し、Photoshopで調整、いつもの仕上がりになる。

あと、これはひょっとしてFCP5もそうだったのかもしれないが、スクイーズ映像をスタンダード比率のシーケンスにレターボックスとして入れるときに編集点でコマがずれる場合があるようである。
というのは、とあるスクイーズ映像の編集ラインをそのままスクイーズ出力した場合は問題がなかったのだが、そっくりコピーしてスタンダードのシーケンス上にレターボックスとして配置して出力したら、いくつかの編集点でズレが確認されたのである。原因は不明。今後、レターボックス化作業時は気をつけたい。

2008年1月7日月曜日

アイ・アム・レジェンド

『アイ・アム・レジェンド』を深夜のバルト9で観た。
男ひとりで深夜に観るには、なかなか面白い。
ツボを突かれたのはまず音使い。
特にヘリコプター前後の乱暴なまでの音圧が良い。
すぐにでも爆発しそうな危機的展開が想像されて、緊張感を持って見つめた。(これはDVDより映画館ならではかも)
あと、例の人(?)たちの登場シーンも良い。少々滑稽にも思える集まり方が印象的。
ゴルフの打ちっぱなしシーンや、マネキンとの語らいシーンも、ユニークで気の利いたイメージ。こういうシリアスな内容だからこそ、ユーモアは必要で、むしろ核心に近づけると再認識。
編集の間合いや、情景描写においても、この手のジャンル映画だと省略される描写が良い具合に投げ出されるように散りばめられ、逆に通常余韻をおくカットを思い切ってカットアウトさせたりしていて、このジャンルにおいてはかなり個性的なリズムと空気感を作り出していた。
どういう監督なのだろうと思ったら、『コンスタンティン』の監督だったのですね。正直、『コンスタンティン』はキアヌの配役もそれっぽすぎって、いかにもジャンル映画としてこじんまり感になってしまって、あんまりピンとこなかったのだけど、今作はジャンルの雛形に収まらない粋な外しっぷりが各所に活きていて、楽しめました。