2008年10月31日金曜日

Soundtrack Proを試してみる

某アイドル雑誌付録DVDの、企画部分のひとつを編集をすることになった。実はすでに初夏にネット配信済みの物の再編集である。せっかくなので、Motionでテロップを派手にしたりしたのだが、映像だけでなく音も増強したい。ということでこれを機に、今まであまり使わなかったSoundtrack Proを試してみる。先日、colorを試したときも、まずはチュートリアルDVDとユーザーマニュアルに二日ほど向き合うことになったが、今回も同じ形で入ることにする。今回、初めてきちんと向き合う中でcolorの時と明らかに違うのは、大量の収録素材(ここでは音源)である。これもある程度は目を(耳を)通しておかないと、作業に反映できない。とはいえ、ものすごい量である。これをチェックしているだけで、日中が終わりそうになる。いやはや、こんなに素材が収められているとは知らなかった。質も非常に良い。仕事柄、BGMや効果音のフリー音源CDを数枚持ってはいるのだが、そのどれよりも明らかに質がよいのだ。安っぽい音のわりに高価なフリー音源CDを買う事が(買ったことが)非常に馬鹿馬鹿しく思えてきてしまう。
さてと実作業に移り、その音源たちを駆使始めたのだが、どうもソフト自体の安定度が悪い。何度もクラッシュしてしまう。これは今回のプロジェクトの素材のせいなのだろうか。もう少し使っていかないと分からないところだが、自動保存の機能もないのはいかがなものか。仕事上では、あまり負担をかけない使い方をして様子をみていったほうが良さそうだ。
今日、準完成の状態までできたのでマスターを書き出した。そして、書き出した音をFinalCut上で映像と組み合わせて聞いて見た。何故かある部分の音だけがスカっと抜けている。書き出す前にSoundTrack Pro上で何度も再生チェックした上で書き出したのだが、どういうわけだろう。もう一度、SoundTrack Proに戻って確認してみるが問題はないようだ。おかしい。あちこち調べて、その部分だけ素材の2ch側を使用していたことが分かる。他では素材の1ch側を使用しているのだ(現場がモノラル録音であっても、録音レベル違いで、両チャンネルを使用したりする)。それが原因だろうか。再生のチャンネル指定はちゃんとしてあるのだが何故だ。試しにその部分の2ch側の音を、同箇所の1ch側の音と入れ替えて、該当のチャンネル指定を変えてみる。すなわちこれで素材は全て1chのみを再生指定の状態にした。そして出力したのだが、今度はうまくいった。意図する音が全て含まれてファイル出力されている。モニタ用とファイル出力用では、何か違うのだろうか?
ともあれ、ビデオカメラからのモノラル2ch素材の取り扱いは気をつけたほうが良さそうだ。出力時以外にも、ノーマライズ等の処理時に不可視の非選択チャンネル側が影響を及ぼしていた。使用しないch側は無音にすべきかもしれないが、でもそれによって今回の件は無音再生が起きたらしいし、良き使用法はまだまだ探る必要がありそうだ。あと、これは言える、こまめにプロジェクト保存が肝心。

追記)
本誌に告知も出たので某雑誌の事を書きますと学研BOMBです。1月号(12/9発売)の付録DVDのチャプター1が上記に該当します。かなりオバカな内容です(苦笑)
使用楽曲は1曲だけいつもお世話になっている高橋克行さんに作ってもらってますが、他の楽曲とSEはSoundtrackPro収録のものです。御覧になると「そういえばこの曲、CMで聞いた事あるな」という曲もあるかも。先日、テレビを観ていて同じ曲が流れたので「SoundtrackProで整音されたのかな」とほくそ笑みました。