2007年8月31日金曜日

日光ドライブ2日目

2日目の主なコースは以下、

奥日光森のホテル発→半月山手前の駐車場・中禅寺湖の展望→半月山の先の駐車場・足尾の展望→イタリア大使館別荘記念公園→中禅寺湖畔のお土産屋で昼食→華厳の滝→いろは坂→東照宮→東武日光駅で妹と別れる→下今市駅にて伯母と別れる→実家へ




奥日光森のホテルには、なんと部屋にクーラーがない。涼しいからいらないのだそうだ。実際、要らないほど涼しく、非常にすごしやすかった。でも、伯母さんはもう少し涼しくしたかったみたいだった。ゲレンデがすぐ近くのようなので、冬とかも良いところかも。朝の温泉を楽しんでから、朝食をとって、出発。



戦場ヶ原を抜けて、中禅寺湖をまわり、半月山の手前の駐車場にて。中禅寺湖全体が見下ろす展望を楽しむ。昨日から気になっていたが、日光にはトンボがすごくいる。



半月山の先の駐車場にて、道はここで行き止まり。ここからは足尾の山なみが展望できる。それは、緑に被われた山なみではなく、その昔、足尾銅山からの公害によって、緑を奪われた山なみである。現在、植林活動等によって、少しずつ緑も戻りつつあるものの、いまだ露な山肌が痛々しい。駐車場には、トロッコ(角鉱車・かくごうしゃ、と言うらしい)が置いてあり、当時の文化の片鱗を感じさせている。父方の祖父は炭鉱をやっていたので、父はこの角鉱車を懐かしそうに見ていた。本当はやってはいけないらしいが、父は子供の頃にこれに乗って遊んだらしい。当然、人間が乗るべきものでないので、乗り心地は良くなく、発進や停車時に、それぞれの連結部の遊びに順々に衝撃が伝わるのを、騒いで楽しんでいたらしい。



半月山を中禅寺湖方面に戻って、イタリア大使館別荘記念公園へ。公式の駐車場からは、かなり距離があるので、非公式のもうちょい手前の駐車場(?)にラシーンをとめて、歩く。それでも結構距離があり、父と伯母の足には、少々負担の感あり。しかし、やっとたどり着いたイタリア大使館別荘は、なかなかよく出来た別荘で、竹や杉などの質感を見事に取り入れている、日本的というよりアジア的といった感があり、アジア文化の西洋的解釈建築として新しい境地を見た気がする。こんな別荘なら持ってみたいものだと、身分不相応な事を考えてみたりもするが、手入れが大変そうな気もする。
この建物は昭和3年にイタリア大使館別荘として建てられたものだが(現在は栃木県が引き継いで管理)、明治中ごろから昭和初期まで、中禅寺湖畔に各国の大使館や、外国人別荘が多く建てられ、国際的避暑地であったなど、栃木出身の僕も知らなかった。



お土産屋さんで昼食後、お土産を物色。栃木限定のまりもっこり「いちごもっこり」と、日光限定のまりもっこり「三猿もっこり」が売られていた。元は勿論、北海道の「まりもっこり」なのだが、もはや駄洒落にもなっていない。いいのかこれで(笑)
「くだらないでしょう?」
お土産屋のおばさんが、卑下するでもなく、嘲笑するでもなく、ありのままにごく自然に話してきた。
「無駄なものを売るのが、お土産屋なんです」
なんだか納得した。



日光観光王道の華厳の滝。いままで何度も観たが、どうしたことだ、今回の華厳の滝はすごい。こんなに水量があるのは初めて観た。あまりに水しぶきがすごくて、カメラのレンズにしぶきがついてしまい、撮影できないと、ビデオカメラを手にした父が驚く。



さらに日光観光の王道、東照宮。時間がなくなってきたので、じっくりとは観られなかったが、観ていて面白い。子供の頃、学校の遠足で何度も連れてこられた時は、まったく面白いとは感じなかったのだが、この歳になり、日本史の知識も浅はかながらそれなりにつき、こういった文化への興味も出てきたことで、すごく面白みを感じるようになった。父はさすがに歩きつかれたのか、途中で待機となる。



繰り返しになるが、子供の頃、学校の遠足で何度も連れてこられた時は、まったく面白いとは感じなかったのだが、今回は日光を非常に楽しめた。またいずれ来てじっくり観たいと思う。でも、良く歩いたよ、お父さん。

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