2008年1月7日月曜日

アイ・アム・レジェンド

『アイ・アム・レジェンド』を深夜のバルト9で観た。
男ひとりで深夜に観るには、なかなか面白い。
ツボを突かれたのはまず音使い。
特にヘリコプター前後の乱暴なまでの音圧が良い。
すぐにでも爆発しそうな危機的展開が想像されて、緊張感を持って見つめた。(これはDVDより映画館ならではかも)
あと、例の人(?)たちの登場シーンも良い。少々滑稽にも思える集まり方が印象的。
ゴルフの打ちっぱなしシーンや、マネキンとの語らいシーンも、ユニークで気の利いたイメージ。こういうシリアスな内容だからこそ、ユーモアは必要で、むしろ核心に近づけると再認識。
編集の間合いや、情景描写においても、この手のジャンル映画だと省略される描写が良い具合に投げ出されるように散りばめられ、逆に通常余韻をおくカットを思い切ってカットアウトさせたりしていて、このジャンルにおいてはかなり個性的なリズムと空気感を作り出していた。
どういう監督なのだろうと思ったら、『コンスタンティン』の監督だったのですね。正直、『コンスタンティン』はキアヌの配役もそれっぽすぎって、いかにもジャンル映画としてこじんまり感になってしまって、あんまりピンとこなかったのだけど、今作はジャンルの雛形に収まらない粋な外しっぷりが各所に活きていて、楽しめました。

0 件のコメント: