2008年5月11日日曜日

引き続き事故話

事故話の続き
「しも」の話絡みます。

浦南病院の朝は早い、5時過ぎ頃からスタッフが活発に動き出している。最初の夜を越えたその朝、アーイーに大便をしたいと告げる。ひとこと「大便」。中国でも大便は「大便」らしい。ただ、発音が「だいべん」でなく「ダービエン」みたいな発音になる。さらに中国語では名詞の語尾を「R」っぽくする事がよくあるようで、アーイーは「ダービャー」みたいな発音をしていた。
アーイーは、寝たきりの僕のズボンをおろして、おまるを持ってくる。「どう使うのソレ?」と思ってみていたら、アーイーはそのまま僕の尻の下に入れようとする。高さ10cmぐらいあり、大きさは直径30cmぐらいの楕円形のもの。そのまま尻の下に入れると、腰だけ浮かび上がる形になり、痛めた背中に負担がかかってくる。「アイタタ!」実際、痛みが走りかけたので、アーイーを止めるべく、少しオーバーに痛みを訴える。そして、アーイーに手振りで、背中の下に何かクッションを入れるように訴えた。アーイーはすぐに意図を察知してくれ、対応。
さて、準備はできた。といっても体勢としては寝たまま。物心ついてからは、下半身に力が入る体勢でしか、大便をしたことが無い。「こんな力の入らない体勢で、出せるのかなあ…」と思いつつも試みる。……出ない。「ひょっとして、神経をやられていて出ないんじゃないか?」と考えると、少し怖くなる。とりあえず、今は無理そうなので。アーイーに片付けてもらう。
思えば昨日は、ろくに食べていない。まずは出すことより、朝食をいれたほうが良さそうだ。

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