2008年10月20日月曜日
退院後初の映画館
映画館のイスの角度は、僕の背骨&チタンにはどうにも快適さに欠け疲れるので、退院後はずっと映画館から遠ざかっていた。しかし退院して半年が過ぎ、昨日、ついに映画館で映画を観た。観たのは『イントゥ・ザ・ ワイルド』。椅子の角度はやはり快適ではなかったが、上着を椅子との隙間に挟んで対処。長めの上映時間だが気にならないどころか、のめりこむ。今回もショーン・ペンに心つかまれたのだ。饒舌とは言いがたいものの、故にむしろ剥き出しの純粋さが、恐れを知らずに鼓動を打っている。良かった、退院後初にして重心が肉と心に宿りそうな作品を劇場鑑賞できて。
2008年10月13日月曜日
HD素材のアイドルDVDでカラリングを施してみた
★全HD素材のアイドルDVDの仕事来ました。
まだまだSD映像の仕事ばかりとは言え、HDへの対応も現実的・実際的に考え始めないといけないなと思う昨今。たまに短い尺でHD素材を試したりもしてきたが、ついに来ました全素材がHDの編集仕事。とはいっても納品はやはりSDですが。
それは久々のタレントDVDのまるごと編集仕事。今回の素材はほとんどがHDV、それに僕が撮影したDVCPRO HDが少し混ざっているという全素材がHD。今までHD素材を使用しても尺が短かったので力技で何とかしてきたが、今回は完成尺45-50分ぐらいのもの、力技では対応しきれない。そこで編集を始める前に(実際は始めながら)自分なりに今回のワークフローを考えてみることにした。
★HDVを粗編してSD サイズに。コーデックApple ProRes 422を試す。
1)FinalCutでHDVのまま粗編する。
2)そのままHDVコーデックで粗編をQuickTimeに書き出す。
3)それをshakeに入れてFileInのTimingタブのパラメータ(そして、その中のconvertのパラメータ)をいじって720*480(スクイーズの16:9)に変換を設定。ここでの目的は、インターレースを除去しつつ効果的に縮小化し、綺麗なSD素材に変換すること。
4)そして、FileOutで書き出し。なのであるが、ここで何のコーデックで書き出すかが問題。
さて、どうするか。
今回のDVDは写真集の付録なのだが、当の写真が非常に個性的なルックを持っている。写真集を刊行する編集部からも「同じような効果を映像では可能?」とやんわりオーダーされている。大幅なカラリングをするのであれば、素材は極力綺麗なコーデックのほうがいい。ここで「DVCAM納品」だからとDV圧縮を選んでしまえば、カラリングでの表現の可能性は狭くなってしまうだろう。
そこで、「非圧縮4:2:2」を試してみた。悪くない。縮小することで得られた画質向上は維持されていると思う。問題は重い。FinalCutに取り込んで編集を試みたが、なんとも足回りが悪く、編集をつめていくには大きなストレスとなる。今回は致命的。
DV(4:1:1)ぐらい足回りが軽くて、DVより画質の良いコーデックはないのか?と調べるとすぐに「Apple ProRes 422」が目を引いた。さっそく「非圧縮4:2:2」と比較してみる。同じ絵をそれぞれのコーデック変換したものを比べても目視レベルでは全く同じ。互いの差をとり、さらにレベル補正で強引に持ち上げて、やっと微妙な違いが判別できる程度。そして編集の足回り、これも良かった。DV編集と変わらぬぐらいの軽やかさだ。というわけで、今回はApple ProResコーデックで中間素材を扱っていくことにする。
というわけで、先の手順の続きを、少しダブらせて続ける。
4)そして、FileOutでApple ProRes 422コーデックのSDで書き出し。
この「HDV→DVサイズのAppleProRes」のリサイズは時間がかかった。shakeでの変換のパラメータはデフォルトの処理時間かからない設定で行ったのだが、現在最新のMacProにおいても1分の変換に約36分。20分の変換をしたら、さらにだんだんスピードが落ちていき、1日半かかってしまった。長すぎ。
話を作業進行に戻す。
5)SD(Apple ProRes 422)に変換したQuickTimeを再びFinalCutProに戻す。Apple ProRes設定のシーケンスにそれを敷く。ただそのままだと、一本化されていてカットの区切りが分からないので、元のHDV粗編を別トラックにコピペして、それを下敷きにAppleProRes素材に切れ目を入れる。
6)(Apple ProRes素材で)編集を仕上げる。
さてカラリングをどうするか問題。
★カラリングを何で行うべきか。そしてグレイン除去も欲しい。
カラリングを何のアプリで行うべきか。ホワイトバランスずれの色調整ぐらいなら、FinalCut内臓のエフェクトのみで対応可能なのだが、完全に創作としてのカラリングとなるとFinalCutでは無理である。
今回の編集に先立つ事一年ほど前に、実は同じ素材を用いて同様の効果を作成したことがある。使用したのはCombustion。同様のCGアプリとして、むしろもっとメジャーなAfterEffectsがあるが、カラリングに関してはCombustionのが向いている。その時はFinalCutからカラリングするカットだけTiff連番で書き出して、WindowsのCombustionに入れて処理し、またTiff連番で書き出してMacのFinalCutに戻していた。連番のやりとりはMacとWinをまたいでも画質はほぼキープされるものの、進行の足回りがひどく悪くなる。短期間&低予算(苦笑)で50分近い尺を扱う今回では非現実的だ。
今回の現実的方向は、可能な限りMac内で全ての処理を完結させること。まずshakeでCombustionで行った処理と同じ事が可能か試してみる。かなり可能そうだが、決定的にshakeのデフォルトに欠けているものがある。 グレイン(フィルムのノイズ粒子)追加のエフェクトはデフォルト搭載されているが、グレイン除去のエフェクトがデフォルトでは搭載していないのである。さて、「ビデオ素材なのに何故フィルムグレイン除去が必要なのか」というと、使用目的はグレイン除去ではなく、肌の質感を良くする為である。女性タレント映像なのでこれはできるだけ押さえておきたい。デフォルト搭載はなくともサードパーティーでは出ているようだが、自分の現状を考えるにそこに高額の投資をするのは的確か疑問。自分でエフェクト開発も一瞬試したが、そう簡単ではなく、今回の限られた時間内では非現実的とすぐに諦める。
★colorを試してみる。
そこでふと思い出したのがFinalCutStudio搭載のcolor。以前、一度軽くいじってみたのだが、パネルが英語のままな事もあり直感操作できないのでさっさと諦めたのだが、グレイン除去のエフェクトもデフォルト搭載されているようだし、何よりFinalCut Studioファミリーのひとつ、ワークフローの足回りを良くするには、うってつけだろう。ここは覚悟して向き合ってみるしかなさそうだ。
マニュアルは日本語版があるので読み始めてみるが、当然かたくて理解するには時間がかかってしまいそう。ざっと全体の概要を掴んでから、かたい詳細を読みたいところである。すると目にとまったのが付属のチュートリアルDVD。普段は素人っぽい気がして見たりしないのだが、ここは謙虚に(?)拝見することにする。そのまま再生したら英語なので一瞬たじろぐが、すぐに日本語に切り替えられることに気づく。非常に短く全体をまとめられていてすごく良い。すでにCombustionでカラリングの基礎知識はあったせいもあって、かなり全体を理解できた。そして、それからじっくりマニュアルに目を通す。結局、目を通すのに2日かかってしまったが、やれる自信がついた。「とにかくいじってみる」から入って仕事として使うようになったCGだが、最近は「じっくり基礎を理解する」から入るのも良いなと思う。
さて、実際にcolorを使ってみてだが、Combustionのカラコレの主要部とshakeの簡易版が組み合わさったような印象を受けた。shakeはすでに開発終了なので、appleはその機能をmotionとcolorに配分するつもりなのかもしれない。Combustionとshakeを使用した経験のある僕としては、作業手順を把握してしまえば、細かい実作業自体は既視感を感じるくらいサクサク進められた。戸惑ったのは、その作業手順である。目的別の作業室がいくつかあり、そのラインを通じて映像を加工する考え方なのだが、これを感覚的に掴むのに少し手間取った。この作業手順は、僕は他では見たことがない。おそらくマニュアルを読まなければ理解できなかったと思うが、分かってしまえば非常に理に適った手順である。気に入った。もっと使ってみたいと思った。ひとつ残念なのが、僕のマシンだと内部演算を8bitでした行えないこと。floatまではいかずとも、16bitでは行えるようにもしておきたい。僕のグラボは購入時にカスタムで選択したもので、デフォルトのものではない。どうやらデフォルトのグラボでないと内部演算の選択肢に制限があるようなのだ。この事はあまり注意事項として大きく表記されていないので、少し問題ではないかと思う。それとも、まだ開発間もないソフトなので、近々にも対応予定なのだろうか。
それでは、手順の続き
7)FinalCutから編集したシーケンスごとcolorに送信。
8)colorにてカラリング。レンダリング。
9)colorからFinalCutに送信。FinalCut内にカラリング済みの新たなシーケンスが作られる。
10)再生チェック。
11)もし、colorで再修正したい場合は、colorの該当プロジェクト上で修正し、修正箇所をレンダリング。すると、FinalCut側は最新レンダリングを反映してくれる。
12)もし、編集を少し変えたいときは、そのままカラリング済のシーケンスを編集。さらにcolorでの再調整も反映される。ただ大きな編集直しは、colorとの連動を壊しかねないので避けたい。編集を固めてからカラリングすべき。
13)あとはシーケンスを出力形式に合わせた形に変換。今回はDV形式で書き出した。DV形式のシーケンスに配置しなおすのもありだと思う。ただここで、プログレッシブ素材がインターレース素材と誤認された上で、プログレッシブのシーケンスに配置されないように注意。FinalCutの自動判別に任せていると、意外と発生しやすい。これは解像度が落ちたような画質劣化につながる。
★ShakeとApple ProRes 422の不和?
新たにApple ProResコーデックとcolorをワークフローに取り入れて、想像以上に可能性が広がったのだが、同時に疑問点もでてきた。
今回の素材はHDV以外に、1シーンのみDVCPRO HD 24pで撮られている。これをcolorでカラリングし、他と同じくApple ProRes422コーデックでFinalCutのシーケンスに渡した。最終書き出しは60iのDVCAMなので、このカラリングされたシーケンスをプルダウンする必要がある。そこで、FinalCutからApple ProRess 422でシーケンス全体を書き出し、それをshakeにてプルダウン処理し、Apple ProRess 422でFinalCutに戻そうとした。これがうまくいかない。画像がカラーノイズになってしまうのである。色々試してみたところ、どうやらshakeはApple ProRess 422の出力には対応しているが、入力には対応していないようだ。(*追記下部にあり)ネットで調べてみると、海外でも同様の疑問を持った人がいたようで、その人はファイルをブートディスクに置いたらうまくいったような事を書いていた(英語なので理解不完全)が、僕の場合、それでもうまくいかなかった。しかたないので、ここは重くても非圧縮4:2:2コーデックを使用し、再実行。今度はうまくいく。
★Apple ProRess 422で分からない点
先のshakeとの相性もそうだが、Apple ProRess 422で分からない点がいくつかある。
ムービーの書き出しとしてApple ProRess 422設定を選ぶ場合、設定のウィンドウにおいてCompressorという項目があり、Interlaceの選択肢と、ChromaFilterのチェックボックスがあり、これらの効果に関する記載が、少なくとも日本語では見当たらない。軽く、それらの選択肢オンオフを切り替えた画像を比較してみたが、非常に微妙な違である。単に、ファイルサイズを小さくするための圧縮手段の選択肢なのだろうか。前述のshakeとの不和を調べていた時に見た海外掲示板では、これらをオンにすると、書き出しの時間が倍増するような事が書いてあったが、これは未検証。
あと、今回使用したApple ProRess 422はApple ProRess 422(HQ)というほうなのだが、shakeで書き出したものと、FinalCutで書き出したものが、FinalCutのファイル分析にかけると、前者は(最高品質)と表示され、後者は(中品質)と表記されるのである。書き出しの時に品質選択はないようなので、いったいどこでこの差が生まれるのか分からないし、実際の画質を見る限り差があるように思えない。それどころか、中品質とされるほうのがビットレートが高い場合するある。いったい、この(最高品質)(中品質)は何を意味しているのだろうか。
★その効果のほどは。宣伝と余談。
来月11月11日に学研から発売される写真集『雫-しずる-』(写真家・長野博文氏)の付録DVDにて効果のほど確認できます。7人の若手新進女優を長野さん独特の透明感あふれる質感で捉えた写真集です。今回のカラリングは、長野さんの写真の魅力的な質感という、リファレンスというには眩しい目標を参照させていただきながらの作業だからこそ可能だったのだと思います。ありがとうございます。
ちなみに今回僕が撮影したのは、とある一人のパートのみ。あとは『好夏』のプロデューサーでもある一木氏が自らSonyのHDVカメラで撮影しています。撮影好きの一木氏ですが、氏の素材がこれだけ占めるDVDも少ないのでは。と思ったら他にもありました。『好夏』のメイキングDVDです。
<後日の追記です>
上記の「どうやらshakeはApple ProRess 422の出力には対応しているが、入力には対応していないようだ」の件について追記。
先日、Appleのプロアプリケーションアップデートの項目に珍しくshakeが入っていたので、もしやと思いアップデートしてみたところ、上記の件、どうやら対応されたようだ。精査こそまだしていないが、一見したところ問題なさそうである。
合わせてcolorもアップデートあったのだが、例のグラボとの相性はそのままらしく、うちのMacでは8bit演算のみの状態。。。。
まだまだSD映像の仕事ばかりとは言え、HDへの対応も現実的・実際的に考え始めないといけないなと思う昨今。たまに短い尺でHD素材を試したりもしてきたが、ついに来ました全素材がHDの編集仕事。とはいっても納品はやはりSDですが。
それは久々のタレントDVDのまるごと編集仕事。今回の素材はほとんどがHDV、それに僕が撮影したDVCPRO HDが少し混ざっているという全素材がHD。今までHD素材を使用しても尺が短かったので力技で何とかしてきたが、今回は完成尺45-50分ぐらいのもの、力技では対応しきれない。そこで編集を始める前に(実際は始めながら)自分なりに今回のワークフローを考えてみることにした。
★HDVを粗編してSD サイズに。コーデックApple ProRes 422を試す。
1)FinalCutでHDVのまま粗編する。
2)そのままHDVコーデックで粗編をQuickTimeに書き出す。
3)それをshakeに入れてFileInのTimingタブのパラメータ(そして、その中のconvertのパラメータ)をいじって720*480(スクイーズの16:9)に変換を設定。ここでの目的は、インターレースを除去しつつ効果的に縮小化し、綺麗なSD素材に変換すること。
4)そして、FileOutで書き出し。なのであるが、ここで何のコーデックで書き出すかが問題。
さて、どうするか。
今回のDVDは写真集の付録なのだが、当の写真が非常に個性的なルックを持っている。写真集を刊行する編集部からも「同じような効果を映像では可能?」とやんわりオーダーされている。大幅なカラリングをするのであれば、素材は極力綺麗なコーデックのほうがいい。ここで「DVCAM納品」だからとDV圧縮を選んでしまえば、カラリングでの表現の可能性は狭くなってしまうだろう。
そこで、「非圧縮4:2:2」を試してみた。悪くない。縮小することで得られた画質向上は維持されていると思う。問題は重い。FinalCutに取り込んで編集を試みたが、なんとも足回りが悪く、編集をつめていくには大きなストレスとなる。今回は致命的。
DV(4:1:1)ぐらい足回りが軽くて、DVより画質の良いコーデックはないのか?と調べるとすぐに「Apple ProRes 422」が目を引いた。さっそく「非圧縮4:2:2」と比較してみる。同じ絵をそれぞれのコーデック変換したものを比べても目視レベルでは全く同じ。互いの差をとり、さらにレベル補正で強引に持ち上げて、やっと微妙な違いが判別できる程度。そして編集の足回り、これも良かった。DV編集と変わらぬぐらいの軽やかさだ。というわけで、今回はApple ProResコーデックで中間素材を扱っていくことにする。
というわけで、先の手順の続きを、少しダブらせて続ける。
4)そして、FileOutでApple ProRes 422コーデックのSDで書き出し。
この「HDV→DVサイズのAppleProRes」のリサイズは時間がかかった。shakeでの変換のパラメータはデフォルトの処理時間かからない設定で行ったのだが、現在最新のMacProにおいても1分の変換に約36分。20分の変換をしたら、さらにだんだんスピードが落ちていき、1日半かかってしまった。長すぎ。
話を作業進行に戻す。
5)SD(Apple ProRes 422)に変換したQuickTimeを再びFinalCutProに戻す。Apple ProRes設定のシーケンスにそれを敷く。ただそのままだと、一本化されていてカットの区切りが分からないので、元のHDV粗編を別トラックにコピペして、それを下敷きにAppleProRes素材に切れ目を入れる。
6)(Apple ProRes素材で)編集を仕上げる。
さてカラリングをどうするか問題。
★カラリングを何で行うべきか。そしてグレイン除去も欲しい。
カラリングを何のアプリで行うべきか。ホワイトバランスずれの色調整ぐらいなら、FinalCut内臓のエフェクトのみで対応可能なのだが、完全に創作としてのカラリングとなるとFinalCutでは無理である。
今回の編集に先立つ事一年ほど前に、実は同じ素材を用いて同様の効果を作成したことがある。使用したのはCombustion。同様のCGアプリとして、むしろもっとメジャーなAfterEffectsがあるが、カラリングに関してはCombustionのが向いている。その時はFinalCutからカラリングするカットだけTiff連番で書き出して、WindowsのCombustionに入れて処理し、またTiff連番で書き出してMacのFinalCutに戻していた。連番のやりとりはMacとWinをまたいでも画質はほぼキープされるものの、進行の足回りがひどく悪くなる。短期間&低予算(苦笑)で50分近い尺を扱う今回では非現実的だ。
今回の現実的方向は、可能な限りMac内で全ての処理を完結させること。まずshakeでCombustionで行った処理と同じ事が可能か試してみる。かなり可能そうだが、決定的にshakeのデフォルトに欠けているものがある。 グレイン(フィルムのノイズ粒子)追加のエフェクトはデフォルト搭載されているが、グレイン除去のエフェクトがデフォルトでは搭載していないのである。さて、「ビデオ素材なのに何故フィルムグレイン除去が必要なのか」というと、使用目的はグレイン除去ではなく、肌の質感を良くする為である。女性タレント映像なのでこれはできるだけ押さえておきたい。デフォルト搭載はなくともサードパーティーでは出ているようだが、自分の現状を考えるにそこに高額の投資をするのは的確か疑問。自分でエフェクト開発も一瞬試したが、そう簡単ではなく、今回の限られた時間内では非現実的とすぐに諦める。
★colorを試してみる。
そこでふと思い出したのがFinalCutStudio搭載のcolor。以前、一度軽くいじってみたのだが、パネルが英語のままな事もあり直感操作できないのでさっさと諦めたのだが、グレイン除去のエフェクトもデフォルト搭載されているようだし、何よりFinalCut Studioファミリーのひとつ、ワークフローの足回りを良くするには、うってつけだろう。ここは覚悟して向き合ってみるしかなさそうだ。
マニュアルは日本語版があるので読み始めてみるが、当然かたくて理解するには時間がかかってしまいそう。ざっと全体の概要を掴んでから、かたい詳細を読みたいところである。すると目にとまったのが付属のチュートリアルDVD。普段は素人っぽい気がして見たりしないのだが、ここは謙虚に(?)拝見することにする。そのまま再生したら英語なので一瞬たじろぐが、すぐに日本語に切り替えられることに気づく。非常に短く全体をまとめられていてすごく良い。すでにCombustionでカラリングの基礎知識はあったせいもあって、かなり全体を理解できた。そして、それからじっくりマニュアルに目を通す。結局、目を通すのに2日かかってしまったが、やれる自信がついた。「とにかくいじってみる」から入って仕事として使うようになったCGだが、最近は「じっくり基礎を理解する」から入るのも良いなと思う。
さて、実際にcolorを使ってみてだが、Combustionのカラコレの主要部とshakeの簡易版が組み合わさったような印象を受けた。shakeはすでに開発終了なので、appleはその機能をmotionとcolorに配分するつもりなのかもしれない。Combustionとshakeを使用した経験のある僕としては、作業手順を把握してしまえば、細かい実作業自体は既視感を感じるくらいサクサク進められた。戸惑ったのは、その作業手順である。目的別の作業室がいくつかあり、そのラインを通じて映像を加工する考え方なのだが、これを感覚的に掴むのに少し手間取った。この作業手順は、僕は他では見たことがない。おそらくマニュアルを読まなければ理解できなかったと思うが、分かってしまえば非常に理に適った手順である。気に入った。もっと使ってみたいと思った。ひとつ残念なのが、僕のマシンだと内部演算を8bitでした行えないこと。floatまではいかずとも、16bitでは行えるようにもしておきたい。僕のグラボは購入時にカスタムで選択したもので、デフォルトのものではない。どうやらデフォルトのグラボでないと内部演算の選択肢に制限があるようなのだ。この事はあまり注意事項として大きく表記されていないので、少し問題ではないかと思う。それとも、まだ開発間もないソフトなので、近々にも対応予定なのだろうか。
それでは、手順の続き
7)FinalCutから編集したシーケンスごとcolorに送信。
8)colorにてカラリング。レンダリング。
9)colorからFinalCutに送信。FinalCut内にカラリング済みの新たなシーケンスが作られる。
10)再生チェック。
11)もし、colorで再修正したい場合は、colorの該当プロジェクト上で修正し、修正箇所をレンダリング。すると、FinalCut側は最新レンダリングを反映してくれる。
12)もし、編集を少し変えたいときは、そのままカラリング済のシーケンスを編集。さらにcolorでの再調整も反映される。ただ大きな編集直しは、colorとの連動を壊しかねないので避けたい。編集を固めてからカラリングすべき。
13)あとはシーケンスを出力形式に合わせた形に変換。今回はDV形式で書き出した。DV形式のシーケンスに配置しなおすのもありだと思う。ただここで、プログレッシブ素材がインターレース素材と誤認された上で、プログレッシブのシーケンスに配置されないように注意。FinalCutの自動判別に任せていると、意外と発生しやすい。これは解像度が落ちたような画質劣化につながる。
★ShakeとApple ProRes 422の不和?
新たにApple ProResコーデックとcolorをワークフローに取り入れて、想像以上に可能性が広がったのだが、同時に疑問点もでてきた。
今回の素材はHDV以外に、1シーンのみDVCPRO HD 24pで撮られている。これをcolorでカラリングし、他と同じくApple ProRes422コーデックでFinalCutのシーケンスに渡した。最終書き出しは60iのDVCAMなので、このカラリングされたシーケンスをプルダウンする必要がある。そこで、FinalCutからApple ProRess 422でシーケンス全体を書き出し、それをshakeにてプルダウン処理し、Apple ProRess 422でFinalCutに戻そうとした。これがうまくいかない。画像がカラーノイズになってしまうのである。色々試してみたところ、どうやらshakeはApple ProRess 422の出力には対応しているが、入力には対応していないようだ。(*追記下部にあり)ネットで調べてみると、海外でも同様の疑問を持った人がいたようで、その人はファイルをブートディスクに置いたらうまくいったような事を書いていた(英語なので理解不完全)が、僕の場合、それでもうまくいかなかった。しかたないので、ここは重くても非圧縮4:2:2コーデックを使用し、再実行。今度はうまくいく。
★Apple ProRess 422で分からない点
先のshakeとの相性もそうだが、Apple ProRess 422で分からない点がいくつかある。
ムービーの書き出しとしてApple ProRess 422設定を選ぶ場合、設定のウィンドウにおいてCompressorという項目があり、Interlaceの選択肢と、ChromaFilterのチェックボックスがあり、これらの効果に関する記載が、少なくとも日本語では見当たらない。軽く、それらの選択肢オンオフを切り替えた画像を比較してみたが、非常に微妙な違である。単に、ファイルサイズを小さくするための圧縮手段の選択肢なのだろうか。前述のshakeとの不和を調べていた時に見た海外掲示板では、これらをオンにすると、書き出しの時間が倍増するような事が書いてあったが、これは未検証。
あと、今回使用したApple ProRess 422はApple ProRess 422(HQ)というほうなのだが、shakeで書き出したものと、FinalCutで書き出したものが、FinalCutのファイル分析にかけると、前者は(最高品質)と表示され、後者は(中品質)と表記されるのである。書き出しの時に品質選択はないようなので、いったいどこでこの差が生まれるのか分からないし、実際の画質を見る限り差があるように思えない。それどころか、中品質とされるほうのがビットレートが高い場合するある。いったい、この(最高品質)(中品質)は何を意味しているのだろうか。
★その効果のほどは。宣伝と余談。
来月11月11日に学研から発売される写真集『雫-しずる-』(写真家・長野博文氏)の付録DVDにて効果のほど確認できます。7人の若手新進女優を長野さん独特の透明感あふれる質感で捉えた写真集です。今回のカラリングは、長野さんの写真の魅力的な質感という、リファレンスというには眩しい目標を参照させていただきながらの作業だからこそ可能だったのだと思います。ありがとうございます。
ちなみに今回僕が撮影したのは、とある一人のパートのみ。あとは『好夏』のプロデューサーでもある一木氏が自らSonyのHDVカメラで撮影しています。撮影好きの一木氏ですが、氏の素材がこれだけ占めるDVDも少ないのでは。と思ったら他にもありました。『好夏』のメイキングDVDです。
<後日の追記です>
上記の「どうやらshakeはApple ProRess 422の出力には対応しているが、入力には対応していないようだ」の件について追記。
先日、Appleのプロアプリケーションアップデートの項目に珍しくshakeが入っていたので、もしやと思いアップデートしてみたところ、上記の件、どうやら対応されたようだ。精査こそまだしていないが、一見したところ問題なさそうである。
合わせてcolorもアップデートあったのだが、例のグラボとの相性はそのままらしく、うちのMacでは8bit演算のみの状態。。。。
2008年7月13日日曜日
婦女子とプラモ
先日、女性と話していて最近の“腐女子”という言葉が話題になった。
「あまりにもマスコミも使うから、“婦女子”より“腐女子”のが一般的になってきちゃったね。そのうち、“婦女子”という言葉は“腐女子”に取って代わられてしまうかも。もともと“婦女子”自体、死語に近い状態だったし……」
うなづく彼女の職場には実際にそういう人(仮にAさん)がいると言う。Aさんは“腐女子”を知らなかったらしく、本屋に貼られたポスターなどにあまりに“腐女子”という言葉が使われているのが気になり、彼女にどういう意味かと尋ねてきたそうだ。彼女は丁寧にその由来と“婦女子”をもじった造語であることを教えてあげたのだそうだが、なんと「“婦女子”なんて言葉あるの?」と返されてしまったそうだ。そんな人、実は結構いるんだろうなと思う。
「それで、最近はどうしてるの?」
話は変わり、彼女は僕のリハビリライフ(?)について訪ねてきた。
「プラモ作ってるよ」
先日のF-22の出来がうまくいったので、心なしか自慢気に答える自分。
でも、相手はきょとんと、
「プラモデル作って何が面白いの?」
「え?!」
やられた。そうか分らないのか。そこで口に出さずと僕は思った。
「婦女子には分かるまい……」
「あまりにもマスコミも使うから、“婦女子”より“腐女子”のが一般的になってきちゃったね。そのうち、“婦女子”という言葉は“腐女子”に取って代わられてしまうかも。もともと“婦女子”自体、死語に近い状態だったし……」
うなづく彼女の職場には実際にそういう人(仮にAさん)がいると言う。Aさんは“腐女子”を知らなかったらしく、本屋に貼られたポスターなどにあまりに“腐女子”という言葉が使われているのが気になり、彼女にどういう意味かと尋ねてきたそうだ。彼女は丁寧にその由来と“婦女子”をもじった造語であることを教えてあげたのだそうだが、なんと「“婦女子”なんて言葉あるの?」と返されてしまったそうだ。そんな人、実は結構いるんだろうなと思う。
「それで、最近はどうしてるの?」
話は変わり、彼女は僕のリハビリライフ(?)について訪ねてきた。
「プラモ作ってるよ」
先日のF-22の出来がうまくいったので、心なしか自慢気に答える自分。
でも、相手はきょとんと、
「プラモデル作って何が面白いの?」
「え?!」
やられた。そうか分らないのか。そこで口に出さずと僕は思った。
「婦女子には分かるまい……」
震電
2008年7月1日火曜日
グラビアメイキング撮影に復帰?
ここ数年の仕事のひとつであるグラビアメイキング撮影に手術後初めて復帰してきた。
スタジオ撮りなので比較的楽な現場のはずなのだが、後半背中に疲れが溜まってきた。
帰宅後は、まずは横になってしばし休んだ。
休息後は、新たなプラモを少し進めた。その新たなプラモのことは、また後日。
スタジオ撮りなので比較的楽な現場のはずなのだが、後半背中に疲れが溜まってきた。
帰宅後は、まずは横になってしばし休んだ。
休息後は、新たなプラモを少し進めた。その新たなプラモのことは、また後日。
2008年6月29日日曜日
shake出直し再起動3 「DVCPRO HD素材をFileIn、FileOut」
僕の場合の、撮影がDVCPRO HDで編集ソフトがFinalCutPro(以下FCP)とした時のshakeの入出力は以下で良いかと思う。あくまで自分用です。他の方は環境も映像の使用用途も違うと思うので参考程度に。
(DVCPRO HDは720Pで検証。1080もそのまま応用で良いと思う)
<基本>
HVX200 → FCPv6 →(書き出し>Quicktimeムービー)→ shake → (FileOutでQuicktimeのDVCPRO HD設定で★) → FCPv6
<他のソフトも使用>
HVX200 → FCPv6 →(書き出し>Quicktimeムービー)→ shake → (FileOutで連番出力☆)→ 他のCGソフト →(連番出力☆)→ **shake → (FileOutでQuicktimeのDVCPRO HD設定で★) → FCPv6
上記で★としたのは圧縮における映像変化が認められた箇所。shakeでQuickTimeのDVCPRO HD圧縮入れ、同じくDVCPRO HD圧縮出しは、その過程において圧縮劣化によるオリジナルとの誤差のようなものを生ずるようだ。とは言っても目視は困難なものなので、何度も繰り返すのでなければ上記で問題ないと思う。一応、試した数値は下段に示す。
他に非圧縮QT等でのFCP渡しも考えられるが、その後の編集作業の能率も落ちるので、前述手段で問題を感じたときに最終的に非圧縮出力検討すれば良いと思う。
上記で☆は検証ではTIFF連番を使用。
上記**shakeについて、ここでshakeを介さずに直接、あるいはQuickTimePlayerでムービーに変換してFCPに戻す手段も考えられるが、連番を介したshakeとFCPの間にはガンマ問題が発生しやすいらしく、appleのページでもshake上でQT化を薦めていた(http://docs.info.apple.com/article.html?artnum=93794-ja)ので無難にそれを踏襲。
また、以前も書いたが、取り込んだままの素材QTはスクイーズ情報がない。しかし、FCPでQuickTimeムービー出力するとそれにスクイーズ情報が付加される。両者をshakeに取り込むと、素材QTは横が圧縮された縦長の映像になるが、FCPスルーのQTは正常な16:9のワイドスクリーンで取り込まれる。
前者は素のオリジナル素材であるがshakeで作業するにはGlobalタブで設定を長方形ピクセルに合わせるか、Fileinにおいて解像度を変更するかする必要がある。
後者はQuickTimeのスクイーズ情報処理(?正確にはわからないが)から横960ピクセルを1280ピクセルに変換して取り込まれている。言ってみれば、勝手に変換されているわけだが、画質は前者とほとんど同じである。
shakeなどのエフェクトの素材としては、本来前者オリジナルのほうが良いわけだが、ほとんど差はなく、オリジナルを使用するために発生する複雑さに対して収穫が少ない。なのでここは分りやすく、FCPをスルーしてスクイーズ情報を付加し、shake中では正方形ピクセルで作業するほうが無駄がないように思う。
ひょっとしたら、Trackerノード適用などにおいてはオリジナルが良い場合もあるかもしれない、それはそのような行き詰まりにぶつかってから検証でも遅くはないだろう。とりあえず、smoothCamノードの処理を比較してみたが目視的にはほとんど同じであった。
FileOutにおいて気になるのが、横1280の正方形ピクセル換算で作業して、そのまま横960のDVCPRO HD 720PのQT出力ができるのだろうかと言うこと。FileOut前に960に変換する必要があるのか?
検証したが、変換しなくて問題ないようだ。横1280正方形ピクセル作業を、DVCPRO HD 720PのQuickTime出力に設定したところ、入力と同じくスクイーズ情報がある960*720のムービーとなった。ちなみにスクイーズ情報のない素材の960*720ムービーをそのまま上記と同じ設定で出力したら、スクイーズ情報のないDVCPRO HD 720PのQTムービーとして出力された。
ここまでのようなshake経由(ただしエフェクトは無し)のムービーをFCPに戻して、タイムライン上のオリジナルと比較した。目視的には同じ。ビデオスコープを見ても数値的には無視可能な微細な誤差範囲内だと思う。もちろん例のごとく100%以上のハイライトにおいてフォールダウンはあるが、この部分はデジタルビデオデータ作業においては宿命的誤差の発生地域であり、FCP(あるいは他の映像編集ソフト)内のみで閉じて作業する場合の方言のようなものだと思うので、気にする必要はないと思う。
前述のshakeでのDVCPRO HD圧縮の出し入れで発生した誤差について。FileInした素材と、それをそのままFileOutした素材とを比較した。
スクイーズ無しの場合は、画面全体平均のチャンネルごと誤差は0.09%-0.15%。チャンネルごとの最大誤差値は27.84%。
スクイーズ有の場合は、画面全体平均のチャンネルごと誤差は0.12%-0.20%。チャンネルごとの最大誤差値は23.13%。
(以上、使用した素材は好夏zerφ4の教室内のカット)
両者とも、コンストラストの強い箇所に誤差が出やすく。誤差のみを画像に出し強調表示させると輪郭検出のエフェクトをかけたような画面になった。数値にみるように該当ポイントのピクセルの誤差はかなり大きいが、画像上の形に合った非常に目立たない形に発生し、平均値に見るように全体的には誤差を感じないので、先述のように何度も繰り返すのではなく、出力時に一度発生する程度ならば問題ないと思う。
(DVCPRO HDは720Pで検証。1080もそのまま応用で良いと思う)
<基本>
HVX200 → FCPv6 →(書き出し>Quicktimeムービー)→ shake → (FileOutでQuicktimeのDVCPRO HD設定で★) → FCPv6
<他のソフトも使用>
HVX200 → FCPv6 →(書き出し>Quicktimeムービー)→ shake → (FileOutで連番出力☆)→ 他のCGソフト →(連番出力☆)→ **shake → (FileOutでQuicktimeのDVCPRO HD設定で★) → FCPv6
上記で★としたのは圧縮における映像変化が認められた箇所。shakeでQuickTimeのDVCPRO HD圧縮入れ、同じくDVCPRO HD圧縮出しは、その過程において圧縮劣化によるオリジナルとの誤差のようなものを生ずるようだ。とは言っても目視は困難なものなので、何度も繰り返すのでなければ上記で問題ないと思う。一応、試した数値は下段に示す。
他に非圧縮QT等でのFCP渡しも考えられるが、その後の編集作業の能率も落ちるので、前述手段で問題を感じたときに最終的に非圧縮出力検討すれば良いと思う。
上記で☆は検証ではTIFF連番を使用。
上記**shakeについて、ここでshakeを介さずに直接、あるいはQuickTimePlayerでムービーに変換してFCPに戻す手段も考えられるが、連番を介したshakeとFCPの間にはガンマ問題が発生しやすいらしく、appleのページでもshake上でQT化を薦めていた(http://docs.info.apple.com/article.html?artnum=93794-ja)ので無難にそれを踏襲。
また、以前も書いたが、取り込んだままの素材QTはスクイーズ情報がない。しかし、FCPでQuickTimeムービー出力するとそれにスクイーズ情報が付加される。両者をshakeに取り込むと、素材QTは横が圧縮された縦長の映像になるが、FCPスルーのQTは正常な16:9のワイドスクリーンで取り込まれる。
前者は素のオリジナル素材であるがshakeで作業するにはGlobalタブで設定を長方形ピクセルに合わせるか、Fileinにおいて解像度を変更するかする必要がある。
後者はQuickTimeのスクイーズ情報処理(?正確にはわからないが)から横960ピクセルを1280ピクセルに変換して取り込まれている。言ってみれば、勝手に変換されているわけだが、画質は前者とほとんど同じである。
shakeなどのエフェクトの素材としては、本来前者オリジナルのほうが良いわけだが、ほとんど差はなく、オリジナルを使用するために発生する複雑さに対して収穫が少ない。なのでここは分りやすく、FCPをスルーしてスクイーズ情報を付加し、shake中では正方形ピクセルで作業するほうが無駄がないように思う。
ひょっとしたら、Trackerノード適用などにおいてはオリジナルが良い場合もあるかもしれない、それはそのような行き詰まりにぶつかってから検証でも遅くはないだろう。とりあえず、smoothCamノードの処理を比較してみたが目視的にはほとんど同じであった。
FileOutにおいて気になるのが、横1280の正方形ピクセル換算で作業して、そのまま横960のDVCPRO HD 720PのQT出力ができるのだろうかと言うこと。FileOut前に960に変換する必要があるのか?
検証したが、変換しなくて問題ないようだ。横1280正方形ピクセル作業を、DVCPRO HD 720PのQuickTime出力に設定したところ、入力と同じくスクイーズ情報がある960*720のムービーとなった。ちなみにスクイーズ情報のない素材の960*720ムービーをそのまま上記と同じ設定で出力したら、スクイーズ情報のないDVCPRO HD 720PのQTムービーとして出力された。
ここまでのようなshake経由(ただしエフェクトは無し)のムービーをFCPに戻して、タイムライン上のオリジナルと比較した。目視的には同じ。ビデオスコープを見ても数値的には無視可能な微細な誤差範囲内だと思う。もちろん例のごとく100%以上のハイライトにおいてフォールダウンはあるが、この部分はデジタルビデオデータ作業においては宿命的誤差の発生地域であり、FCP(あるいは他の映像編集ソフト)内のみで閉じて作業する場合の方言のようなものだと思うので、気にする必要はないと思う。
前述のshakeでのDVCPRO HD圧縮の出し入れで発生した誤差について。FileInした素材と、それをそのままFileOutした素材とを比較した。
スクイーズ無しの場合は、画面全体平均のチャンネルごと誤差は0.09%-0.15%。チャンネルごとの最大誤差値は27.84%。
スクイーズ有の場合は、画面全体平均のチャンネルごと誤差は0.12%-0.20%。チャンネルごとの最大誤差値は23.13%。
(以上、使用した素材は好夏zerφ4の教室内のカット)
両者とも、コンストラストの強い箇所に誤差が出やすく。誤差のみを画像に出し強調表示させると輪郭検出のエフェクトをかけたような画面になった。数値にみるように該当ポイントのピクセルの誤差はかなり大きいが、画像上の形に合った非常に目立たない形に発生し、平均値に見るように全体的には誤差を感じないので、先述のように何度も繰り返すのではなく、出力時に一度発生する程度ならば問題ないと思う。
shake出直し再起動2 「HDからSDへのコンバート」
以前、ReSizeノードを使用してFCP上でのリサイズと比較しましたが、もっと適切とされる方法がありました。
知ったのは、英語版のアップルプロトーニングブックのShake4のp284-288です。そのまままさしくHDからDへのコンバートが解説されてました。そこで取り上げられた適切な手段とは、素材を取り込んだFileInノード内で、Timing>reTiming>Convert parameterを使用するものでした。UserManualの対応箇所はVol.1のp120 Remastering Mediaからp124までです。
以前のReSizeでの検証では、縮小におけるディティールの維持機能の上で、ノイズまで維持どころか目だってしまう点を気にしましたが、上記のparameterにはAntiAliasとDetailsの項目もあるので、自由度ありそうです。今度のコンバートはこれでやってみます。
知ったのは、英語版のアップルプロトーニングブックのShake4のp284-288です。そのまままさしくHDからDへのコンバートが解説されてました。そこで取り上げられた適切な手段とは、素材を取り込んだFileInノード内で、Timing>reTiming>Convert parameterを使用するものでした。UserManualの対応箇所はVol.1のp120 Remastering Mediaからp124までです。
以前のReSizeでの検証では、縮小におけるディティールの維持機能の上で、ノイズまで維持どころか目だってしまう点を気にしましたが、上記のparameterにはAntiAliasとDetailsの項目もあるので、自由度ありそうです。今度のコンバートはこれでやってみます。
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