僕の場合の、撮影がDVCPRO HDで編集ソフトがFinalCutPro(以下FCP)とした時のshakeの入出力は以下で良いかと思う。あくまで自分用です。他の方は環境も映像の使用用途も違うと思うので参考程度に。
(DVCPRO HDは720Pで検証。1080もそのまま応用で良いと思う)
<基本>
HVX200 → FCPv6 →(書き出し>Quicktimeムービー)→ shake → (FileOutでQuicktimeのDVCPRO HD設定で★) → FCPv6
<他のソフトも使用>
HVX200 → FCPv6 →(書き出し>Quicktimeムービー)→ shake → (FileOutで連番出力☆)→ 他のCGソフト →(連番出力☆)→ **shake → (FileOutでQuicktimeのDVCPRO HD設定で★) → FCPv6
上記で★としたのは圧縮における映像変化が認められた箇所。shakeでQuickTimeのDVCPRO HD圧縮入れ、同じくDVCPRO HD圧縮出しは、その過程において圧縮劣化によるオリジナルとの誤差のようなものを生ずるようだ。とは言っても目視は困難なものなので、何度も繰り返すのでなければ上記で問題ないと思う。一応、試した数値は下段に示す。
他に非圧縮QT等でのFCP渡しも考えられるが、その後の編集作業の能率も落ちるので、前述手段で問題を感じたときに最終的に非圧縮出力検討すれば良いと思う。
上記で☆は検証ではTIFF連番を使用。
上記**shakeについて、ここでshakeを介さずに直接、あるいはQuickTimePlayerでムービーに変換してFCPに戻す手段も考えられるが、連番を介したshakeとFCPの間にはガンマ問題が発生しやすいらしく、appleのページでもshake上でQT化を薦めていた(http://docs.info.apple.com/article.html?artnum=93794-ja)ので無難にそれを踏襲。
また、以前も書いたが、取り込んだままの素材QTはスクイーズ情報がない。しかし、FCPでQuickTimeムービー出力するとそれにスクイーズ情報が付加される。両者をshakeに取り込むと、素材QTは横が圧縮された縦長の映像になるが、FCPスルーのQTは正常な16:9のワイドスクリーンで取り込まれる。
前者は素のオリジナル素材であるがshakeで作業するにはGlobalタブで設定を長方形ピクセルに合わせるか、Fileinにおいて解像度を変更するかする必要がある。
後者はQuickTimeのスクイーズ情報処理(?正確にはわからないが)から横960ピクセルを1280ピクセルに変換して取り込まれている。言ってみれば、勝手に変換されているわけだが、画質は前者とほとんど同じである。
shakeなどのエフェクトの素材としては、本来前者オリジナルのほうが良いわけだが、ほとんど差はなく、オリジナルを使用するために発生する複雑さに対して収穫が少ない。なのでここは分りやすく、FCPをスルーしてスクイーズ情報を付加し、shake中では正方形ピクセルで作業するほうが無駄がないように思う。
ひょっとしたら、Trackerノード適用などにおいてはオリジナルが良い場合もあるかもしれない、それはそのような行き詰まりにぶつかってから検証でも遅くはないだろう。とりあえず、smoothCamノードの処理を比較してみたが目視的にはほとんど同じであった。
FileOutにおいて気になるのが、横1280の正方形ピクセル換算で作業して、そのまま横960のDVCPRO HD 720PのQT出力ができるのだろうかと言うこと。FileOut前に960に変換する必要があるのか?
検証したが、変換しなくて問題ないようだ。横1280正方形ピクセル作業を、DVCPRO HD 720PのQuickTime出力に設定したところ、入力と同じくスクイーズ情報がある960*720のムービーとなった。ちなみにスクイーズ情報のない素材の960*720ムービーをそのまま上記と同じ設定で出力したら、スクイーズ情報のないDVCPRO HD 720PのQTムービーとして出力された。
ここまでのようなshake経由(ただしエフェクトは無し)のムービーをFCPに戻して、タイムライン上のオリジナルと比較した。目視的には同じ。ビデオスコープを見ても数値的には無視可能な微細な誤差範囲内だと思う。もちろん例のごとく100%以上のハイライトにおいてフォールダウンはあるが、この部分はデジタルビデオデータ作業においては宿命的誤差の発生地域であり、FCP(あるいは他の映像編集ソフト)内のみで閉じて作業する場合の方言のようなものだと思うので、気にする必要はないと思う。
前述のshakeでのDVCPRO HD圧縮の出し入れで発生した誤差について。FileInした素材と、それをそのままFileOutした素材とを比較した。
スクイーズ無しの場合は、画面全体平均のチャンネルごと誤差は0.09%-0.15%。チャンネルごとの最大誤差値は27.84%。
スクイーズ有の場合は、画面全体平均のチャンネルごと誤差は0.12%-0.20%。チャンネルごとの最大誤差値は23.13%。
(以上、使用した素材は好夏zerφ4の教室内のカット)
両者とも、コンストラストの強い箇所に誤差が出やすく。誤差のみを画像に出し強調表示させると輪郭検出のエフェクトをかけたような画面になった。数値にみるように該当ポイントのピクセルの誤差はかなり大きいが、画像上の形に合った非常に目立たない形に発生し、平均値に見るように全体的には誤差を感じないので、先述のように何度も繰り返すのではなく、出力時に一度発生する程度ならば問題ないと思う。
2008年6月29日日曜日
shake出直し再起動2 「HDからSDへのコンバート」
以前、ReSizeノードを使用してFCP上でのリサイズと比較しましたが、もっと適切とされる方法がありました。
知ったのは、英語版のアップルプロトーニングブックのShake4のp284-288です。そのまままさしくHDからDへのコンバートが解説されてました。そこで取り上げられた適切な手段とは、素材を取り込んだFileInノード内で、Timing>reTiming>Convert parameterを使用するものでした。UserManualの対応箇所はVol.1のp120 Remastering Mediaからp124までです。
以前のReSizeでの検証では、縮小におけるディティールの維持機能の上で、ノイズまで維持どころか目だってしまう点を気にしましたが、上記のparameterにはAntiAliasとDetailsの項目もあるので、自由度ありそうです。今度のコンバートはこれでやってみます。
知ったのは、英語版のアップルプロトーニングブックのShake4のp284-288です。そのまままさしくHDからDへのコンバートが解説されてました。そこで取り上げられた適切な手段とは、素材を取り込んだFileInノード内で、Timing>reTiming>Convert parameterを使用するものでした。UserManualの対応箇所はVol.1のp120 Remastering Mediaからp124までです。
以前のReSizeでの検証では、縮小におけるディティールの維持機能の上で、ノイズまで維持どころか目だってしまう点を気にしましたが、上記のparameterにはAntiAliasとDetailsの項目もあるので、自由度ありそうです。今度のコンバートはこれでやってみます。
2008年6月27日金曜日
shake出直し再起動1
またである。基本を知らぬまま、知っている事だけ使って無理矢理応用していたことが判明。デジタルはそれでも結果が問題なく出せたりするのであるが、分ってみると自分の無知さに赤面。
ゆっくり社会復帰進行中の現在、プラモも作ったのであるが他に進めていたのがshakeの勉強。このshake、非常に優れもので、開発こそ終了したもののまだまだ愛好者は多く、ハリウッドでも現役で活躍中なのだが、日本語ではトレーニングブックが一冊と簡単な小冊子が一冊出ているだけ。付属のマニュアルもチュートリアルも英語版のみ。そんな事もあって、僕は日本語のトレーニングブックの最初の方だけ読んで、後は画面表示から類推して無理矢理使ってきていた。
そして今回すっかり時間ができたので、最近のVFXの本などに目を通し出していたところ、「shakeをもっと使いこなすべきなんじゃないか」と気が猛烈にしてきた。今なら時間はある(笑)。まずは日本語のトレーニングブックをほぼ読破(コマンドラインはまだ)。その勢いで思い切って電子辞書片手に英語のチュートリアルを読破し、同じく英語のマニュアルは気になる箇所のみだがこれもチェック。英語には苦手意識がこれまであったので、チュートリアル読破には我ながら勇気付けられた。勢いで日本語版が出ていないshakeのトレーニングブック(日本語版がshake3用で英語版はshake4用)をamazon.comでアメリカから取り寄せる。今日までで約8割目を通した。
そうして思ったこと。「もっと使いこなすべき」どころではない、まったく基礎が分からぬまま乱暴な使い方をしてきたのだと。shakeの学習を通して、shakeばかりかプレマルチプライ等の映像合成処理知識を演算上の観点から正しく捉えなおすことができ、こんな基礎を今までおろそかにしてきたのかと内心、非常に赤面。せっかく気づいた基礎も忘れっぽい昨今なので、たまにブログにメモしてこうかなと思う。
ところで、今回英語を読むにあたって使用した電子辞書は、実は本来中国語用。例の旅行で使うつもりだったけどほとんど使わぬまま。予備的な英語の辞書機能ばかりを使用されて、辞書君さぞかし複雑な気持ちだろうなあ(笑)
ゆっくり社会復帰進行中の現在、プラモも作ったのであるが他に進めていたのがshakeの勉強。このshake、非常に優れもので、開発こそ終了したもののまだまだ愛好者は多く、ハリウッドでも現役で活躍中なのだが、日本語ではトレーニングブックが一冊と簡単な小冊子が一冊出ているだけ。付属のマニュアルもチュートリアルも英語版のみ。そんな事もあって、僕は日本語のトレーニングブックの最初の方だけ読んで、後は画面表示から類推して無理矢理使ってきていた。
そして今回すっかり時間ができたので、最近のVFXの本などに目を通し出していたところ、「shakeをもっと使いこなすべきなんじゃないか」と気が猛烈にしてきた。今なら時間はある(笑)。まずは日本語のトレーニングブックをほぼ読破(コマンドラインはまだ)。その勢いで思い切って電子辞書片手に英語のチュートリアルを読破し、同じく英語のマニュアルは気になる箇所のみだがこれもチェック。英語には苦手意識がこれまであったので、チュートリアル読破には我ながら勇気付けられた。勢いで日本語版が出ていないshakeのトレーニングブック(日本語版がshake3用で英語版はshake4用)をamazon.comでアメリカから取り寄せる。今日までで約8割目を通した。
そうして思ったこと。「もっと使いこなすべき」どころではない、まったく基礎が分からぬまま乱暴な使い方をしてきたのだと。shakeの学習を通して、shakeばかりかプレマルチプライ等の映像合成処理知識を演算上の観点から正しく捉えなおすことができ、こんな基礎を今までおろそかにしてきたのかと内心、非常に赤面。せっかく気づいた基礎も忘れっぽい昨今なので、たまにブログにメモしてこうかなと思う。
ところで、今回英語を読むにあたって使用した電子辞書は、実は本来中国語用。例の旅行で使うつもりだったけどほとんど使わぬまま。予備的な英語の辞書機能ばかりを使用されて、辞書君さぞかし複雑な気持ちだろうなあ(笑)
骨折の近況
23日に病院に行ってきた。手術からちょうど3ヶ月目くらいにあたる。今回は診察前にレントゲンを4枚撮影。手術後一ヶ月目の前回は2枚撮影だったから、今回はわりと入念。結果、経過は良好。ということで、ついにコルセット段階的解除の許可が出た。二週間から一ヶ月ぐらいかけて段階的に外して良いとの事。
というわけで、それから思い切って結構外して過ごしている。ただ、いきなり胴体に負担がかかって疲れるのか体内の調子が整わないのか、あるいはちょうど天気の悪い日が続いたからなのか、昨日、おとといと夕方ぐらいに軽い不調を感じる。なんとなく気持ち悪いような、気のせいのような。外しすぎかな。
ともあれ、夏の盛りの前には完全に外せそうで助かったと思う。
というわけで、それから思い切って結構外して過ごしている。ただ、いきなり胴体に負担がかかって疲れるのか体内の調子が整わないのか、あるいはちょうど天気の悪い日が続いたからなのか、昨日、おとといと夕方ぐらいに軽い不調を感じる。なんとなく気持ち悪いような、気のせいのような。外しすぎかな。
ともあれ、夏の盛りの前には完全に外せそうで助かったと思う。
2008年6月24日火曜日
プラモ完成
子供の頃は、接着剤がはみ出るなんて当たり前だし、塗装しても適当、デカール貼りも失敗して全部貼らずに完成にしてきました。また、20代以降も何度かチャレンジしてるんですが、その頃は理想が実力より高くなってしまい毎回途中で挫折してきました。
今回、作り始めたのが昨年9月下旬の事。その後、早々に仕事が忙しくなってきてしまい、例のごとく途中放置が続きだし、年末の掃除では片付けてしまおうかとも思ったのですが、それはかろうじて回避。でも、再開するきっかけなど見当たらずに時間が過ぎていき、このままむしろ片付けるきっかけを待つのかという状態でした。今年4月の退院のときまでは(笑)
というわけで、退院後ののんびり社会復帰の中で制作を再開。これはまたとない再開のきっかけでしたね。毎日、慌てずちょっとずつ進めて、昨日6/23の夜についに完成!写真は今朝、撮影したものです。
細かいミスはいくつもあるのですが、まずは大満足。すっかり気を良くして、「次は何を作ろうか?」などと考える始末。「V-22 オスプレイなんてどうだろう?」それはヘリコプターとプロペラ飛行機の間で変形する非常にユニークな航空機。「でも、プラモで出てるんだろうか?」と早速検索開始。「オスプレイ」と入れたつもりが、ひらがなで「おすぷれい」と入力してしまう。「変換すればカタカナになるだろう」と、そのままスペースバーで変換。。。。。。
「押すプレイ」
なんだコレ(笑)でも相当楽しそうだ。
2008年5月27日火曜日
引き続き事故話というか入院話
前回、下着の取替えについて書いた。そんな3-4日に一回取り替えるくらいでは、衛生管理が悪いのかというと全くそんな事はない。ベッドなどは看護婦さんが毎朝3人がかりでゴミ取りと消毒のようなことをしていくし、布団も一週間ぐらいで取り替えていた。部屋自体も毎日清掃の人が来る。下着の交換ペースは、中国や病院の感覚ではなく、おばちゃんアーイー個人の感覚なのかも。あるときアーイーが差し入れの梨を食べるか?と聞いてきた。勿論僕は賛成。しかし室内には果物ナイフらしきものはない。どうするのかと思ったら、アーイーは腰にぶら下げたキーホルダー式の折りたたみバサミで皮をむき出した。おいおい、そのハサミ、前に何を切ったハサミだよ?つっこもうにもそこまで中国語が分からない。
しばらくして、まるまる皮をむいた梨が目の前に置かれる。思っていたよりはまともな仕上がり、おいしそう。これが怪しげなハサミでむかれたことは忘れる。まずは手を拭きたいと思い「まおじーん(タオル)」と言いつつ手を拭くしぐさをアーイーにしてみせる。アーイーは、そうかそうかと言う感じで、さっそく濡れタオルを用意してくれた。ではでは、しっかり手を拭き、さてと梨を手に取ろうとした時のことである。アーイーは僕より早く、ごく自然に梨を手に取り、僕から受け取った濡れタオルで梨を拭き出したのである。皮をむいた(しかもハサミで)梨を、僕がしっかり手を拭いたタオルで、まじめな顔でよく拭いていた。
下着の交換ペースはやはりアーイーの感覚のようだ。ちなみに梨は美味しかった。
2008年5月25日日曜日
引き続き事故話というか入院話
やや「しも」入ります。入院話をしようとすると「しも」はどうしても絡んでしまうようですね。
入院新生活はたくさんの疑問符で始まる。それもいままで疑問にも思わなかった事ばかり。寝たきりになると、普段何も考えずにすませている日常の所作が大問題に変わってしまうためだ。そのうち食事(チー・ファン)と排泄(だぁびゃあ、しゃおびゃあ)の疑問は解けた。続いての疑問は体を洗うこと。この病室はかなり良い個室でシャワーまで付いているのだが、まさかシャワーを浴びるわけにもいかない。
これもやはりアーイーにお世話になることになった。やり方は単純、下半身は大便を済ませた後に、その後処理と合わせてまとめて拭いてしまう、いや拭いてもらう。ムスコもね。それ以外は、適当な時間(主に夜)に服をはだけて、ざっと拭いてもらうという形。体を拭かれている間、僕はされるがまま。そして頭の中では(そんな事が実際あるかは知らないが)動物園のトドが飼育係に体を拭いてもらっているイメージが膨らんだ。トドは、この際恥ずかしがらずに積極的に飼育係にお世話になってしまう事で、動物園での生活を肯定的に受け止める事にしていた。事故の事も体のことも、どうにもならない事は受け入れ、どうにかなりそうな事だけ考えていくしかないなと思う。そうしたら先の見通しも立たない中でもそれなりに落ち着けた。
体をひととり拭いてもらい、下ろしたパンツをもう一度穿かせようとしているアーイーに「新的(シンダ)」とお願いする。「新しいの」という意味。せっかく拭いたのだから、下着は取り替えたい。アーイーに旅行カバンの中から新しい下着を出してもらい取り替える。古いのは洗濯してくれるらしい。これで、着替えの疑問も解けた。
次の日、体を拭いてくれたアーイーに再び「新的(シンダ)」とお願いしたところ、笑いながら何か言われ、そのままさっき脱いだパンツを穿かされた。「ズオティエン(きのう)」という単語だけわかった。まるで大阪のおばちゃんが、つっこみを入れるようなアーイーの表情からさっするに「アンタ、昨日穿き替えたばかりでしょう(笑)」という事らしい。え?毎日履き替えるんじゃないの?その後、12日間の入院中、結局パンツは2回取り替えただけだった。
入院新生活はたくさんの疑問符で始まる。それもいままで疑問にも思わなかった事ばかり。寝たきりになると、普段何も考えずにすませている日常の所作が大問題に変わってしまうためだ。そのうち食事(チー・ファン)と排泄(だぁびゃあ、しゃおびゃあ)の疑問は解けた。続いての疑問は体を洗うこと。この病室はかなり良い個室でシャワーまで付いているのだが、まさかシャワーを浴びるわけにもいかない。
これもやはりアーイーにお世話になることになった。やり方は単純、下半身は大便を済ませた後に、その後処理と合わせてまとめて拭いてしまう、いや拭いてもらう。ムスコもね。それ以外は、適当な時間(主に夜)に服をはだけて、ざっと拭いてもらうという形。体を拭かれている間、僕はされるがまま。そして頭の中では(そんな事が実際あるかは知らないが)動物園のトドが飼育係に体を拭いてもらっているイメージが膨らんだ。トドは、この際恥ずかしがらずに積極的に飼育係にお世話になってしまう事で、動物園での生活を肯定的に受け止める事にしていた。事故の事も体のことも、どうにもならない事は受け入れ、どうにかなりそうな事だけ考えていくしかないなと思う。そうしたら先の見通しも立たない中でもそれなりに落ち着けた。
体をひととり拭いてもらい、下ろしたパンツをもう一度穿かせようとしているアーイーに「新的(シンダ)」とお願いする。「新しいの」という意味。せっかく拭いたのだから、下着は取り替えたい。アーイーに旅行カバンの中から新しい下着を出してもらい取り替える。古いのは洗濯してくれるらしい。これで、着替えの疑問も解けた。
次の日、体を拭いてくれたアーイーに再び「新的(シンダ)」とお願いしたところ、笑いながら何か言われ、そのままさっき脱いだパンツを穿かされた。「ズオティエン(きのう)」という単語だけわかった。まるで大阪のおばちゃんが、つっこみを入れるようなアーイーの表情からさっするに「アンタ、昨日穿き替えたばかりでしょう(笑)」という事らしい。え?毎日履き替えるんじゃないの?その後、12日間の入院中、結局パンツは2回取り替えただけだった。
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